サンプルファイルとプロトタイプの提供

 お客様への開発支援の一つにサンプルファイルとプロトタイプの提供があります。このサービスはコンサルティング契約に基づき、提供されます。

サンプルファイル

 「開発を始めたけれども、ある機能を作成するのに手がかりとなるサンプルファイルが欲しい」と思われたことはありませんか? たとえば、クロス集計表。 この機能はお客様よりよく「サンプルを作ってほしい」とご依頼があるものです。FileMaker ではクロス集計機能は用意されていないので、リレーションを使用して自作しなければなりません。原理はそれほど難しくありませんが、作成方法を一から考え出すのは大変です。場合によっては数日、もしかするとさらに工数を費やしてしまうかも知れません。であれば、土屋企画にお求めになるクロス集計の仕様をお伝えいただければ、お客様が必要とする最低限の機能を持ったサンプルファイルを提供させて頂きます。

 

メリット:工数削減

【サンプルファイルの例 ― クロス集計表】

上図のような必要最低限の仕様であれば、実働1~2時間で作成が可能です。
上図のような必要最低限の仕様であれば、実働1~2時間で作成が可能です。

プロトタイプ

 プロトタイプの作成サービスは、以下のような状況でご利用いただけます。

ベース画面作成
 自社開発を行いたいが、ベースとなる画面を作成して欲しい。そのベース画面を社内で精査→土屋企画にフィードバック→土屋企画にて修正・変更→社内で精査→...を繰り返し、ベース画面を完成させた後は、その画面を他のモジュールに流用して社内開発を行いたい。

※メリット

  • 本開発前にユーザに基本機能や操作性を試用及びフィードバックさせることにより、ユーザの理解を得て、運用開始をスムースに実現する
  • ベース画面を十分に作り込み、不必要な仕様変更を減らし、開発コスト・工数を削減する
  • ベース画面の作成を通じ、開発者、ユーザ側システム担当者、エンドユーザ間の意思疎通を行い、開発失敗のリスクを低減する

ボトルネックの解消
 開発を予定するシステムである種の問題が発生することが予期または危惧され、それがシステム開発の成否に重大な影響を及ぼす可能性がある場合、その問題を解消または回避できることを開発の初期段階でプロトタイプを介して担保したい

例えば、現行システムでデータ量が増えて、システムのパフォーマンス低下が業務に重大な影響を及ぼしており、新システムでは十分なパフォーマンスを確保することが最低条件だ、というような状況が挙げられます。このような場合、問題となっている機能、テーブルを洗い出し、プロトタイプ内に必要十分なテーブルを用意し、システムのライフタイム内の各テーブルの最大データ量を想定し、各テーブルに想定したデータを用意します。さらに、基本的機能に加え、ボトルネックとなり得るバッチ処理を作成し、十分なパフォーマンスが得られるであろうことを確認します。


【プロトタイプの例 ― 受注・受注残管理画面

 下図はプロトタイプの一画面です。 本例ではお客様の要望により、実運用に耐えられるレベルに作り込んでいます。 一万を超える商品マスタからバーコードリーダーや入力支援インタフェイスを使用し商品を迅速に入力、受注データから売上データへワンタッチで移行を行い、伝票単位で受注残を管理します。さらに、約10万~20万の受注レコードおよびそれに付随する50万~100万の受注明細レコードが蓄積されても、パフォーマンスの低下を最小限に抑え運用可能なことをお客様に確認頂けます。 土屋企画⇔お客様間でプロトタイプの作成とフィードバックを繰り返し、できあがったものをベースとして他のモジュールに展開すれば、リスクを抑え効率的に社内開発することも可能です。

 

 尚、土屋企画は販売・仕入・在庫の分野では実績が豊富にあるため、費用対効果の高いコンサルティング・サービスをご利用いただけます。