G1 FileMaker Server とバックアップ(対象者:中級、5時間×1日)

  データベースの運用で最も重要な業務の一つはバックアップです。 FileMaker Server (以下、FMS)を使用すれば安定した運用が可能ですが、ハードディスクは遅かれ早かれ必ず壊れます。 RAID構成は必要ですが、それだけでは十分ではありません。 また、ある日突然サーバが落ち、起動しなくなることもあります。 このような非常時に備え、毎日のバックアップと冗長構成が非常に重要となります。 本講では、FMS を利用したバックアップ、冗長構成、障害発生時の迅速なリカバリに焦点を当て、受講者の方に実際の操作を経験して頂くとともに、受講者が属する会社・組織に相応しいバックアップ/リカバリ戦略を考えます。

【講習内容】

  • バックアップストラテジーの策定
    • どの時点のバックアップが必要か考える
    • バックアップ実行の頻度
    • クラウド等リモートサイトへのバックアップ
  • FMSでバックアップをスケジュールする
    • バックアップは独立したメディアへ
    • Windowsのバックアップ機能でNASへのバックアップをスケジュールする
    • コールドサタンバイサーバーを用意する
  • FMSのプログレッシブバックアップの設定とリカバリ
    • 想定するのはユーザの誤操作か、ハードディスクのクラッシュか?
    • フルバックアップの重要性
  • スタンバイサーバーを構築する(*1)
    • プライマリ/スタンバイサーバを設定してみる
    • サタンバイサーバで復旧してみる
    • プライマリサーバを復旧する
  • FMSでiSCSI ハードディスクの利用する(時間が余った場合)
    • iSCSIハードディスクを利用するメリット
    • 実際の操作

*1 受講者が使用するプライマリ/スタンバイサーバは、Hyper-V上の仮想マシン2台となります。


【講師からメッセージ】

 ここをご覧のみなさんは、ほぼ100%なんらかのバックアップを取っていらっしゃると思います。 では、そのバックアップはどのような障害または問題を想定し、ダウンタイムはどの程度で、どのようにリカバリーするか、シナリオは描けていますか?


 想定すべき障害や問題にはどんなことがあるでしょうか? サーバのハードディスクや電源といったハードウェアの問題、データベース自体の損傷、ユーザの誤操作(レコードを一括削除してしまった!、とか)、顧客が大昔のデータを出力して欲しいと言ってきた等、様々のトラブルや要求が想定され、トラブルの種類によってバックアップ/リカバリ方法も変わってきます。 本講では修羅場を踏んだ(そして現在も踏み続けている)講師がバックアップストラテジーの考え方、FMSを使用した各種バックアップとリカバリ、iSCSIハードディスクの利用について説明致します。


(土屋)