IPSとは?
屋内測位システム(IPS、Indoor Positioning System)とは、工場、倉庫、病院、ケアホーム、ビル、空港、地下など、GPSでは位置測位の精度が出ない場所や状況で、人や物の位置を特定するために使用されるコンピュータ・ネットワーク・システムです。
Research and market社は、IPSの世界市場規模は2020年時点で$69.2億(約800億円)、2025年には$236億(約2兆4千億円)に達し、その年平均成長率は27.9%になると予測しています。
下図は倉庫における IPS のイメージ図で、ビーコンをモノ、ヒトに取り付け、ビーコンが発する電気信号を端末でセンサーで読み取り、この信号情報をコンピュータで解析して各ビーコンの位置を測位します。
TPC_IPS
TPC_IPS は発信機にビーコン、受信機(センサー)に Raspberry Pi を使用した当社独自の屋内測位システムです。
ビーコン(Apple iBeacon規格)は起動中、一定の構造を持つ信号を発信します。TPC_IPS では PC 端末の GUI からワンクリックですべての Raspberry Pi 端末(RP)に対して、ビーコン信号のスキャンコマンドを送信します。このコマンドを受信した各RP端末はビーコン信号のスキャンを開始し、受信した信号から UUID や RSSI といった位置測位に必要な情報を取得してサーバに送信します。サーバではその情報を解析してビーコンの位置座標を推定し、座標をデータベースに書き込みます。
下図は各デバイスとユーザによる操作、データ処理の流れをより詳しく示したものです。
IPS の ユースケース(想定される利用例)については、こちらを参照してください。