コンサルティングの概要と導入事例

概要

 社内業務を円滑に進めるために、システムを迅速に開発する需要が高まる中で、 高速アプリケーション開発(RAD)ツールとして比較的簡単に導入・開発ができ、仕様変更も容易な FileMakerが 注目されています。

 

 シンプルなデータベースシステムなら社内スタッフで開発できたとしても、クリティカルな業務においては、経験豊富な技術者の支援が必要となることがあります。
 また、導入当初は小規模で管理可能であったシステムも肥大化すると保守・管理が難しくなっていくものです。

 

 土屋企画では、FileMaker の導入前のコンサルティングから、開発支援、各種講習、開発、サーバ/ネットワークインフラの構築、UTM によるセキュリティシステムの構築、保守まで、25 年以上の実績をもとに御社をバックアップしてまいります。

業務フローと業務内容

 コンサルティングによりプロジェクトの開始からアドバイスや調査を行いつつ、お客様のニーズに応じた講習や開発支援(部分開発や共同開発)を行って参ります。

※ FileMakerプロジェクトの業務フロー


 FileMaker の開発、開発・運用支援にとどまらず、サーバ、クラウド、仮想化、セキュリティ、ネットワーク等、25年に及ぶ経験を基に、お客様が必要とされる各種ソルーションを提供致します。
 


 尚、FileMaker やシステム関する技術情報等は、弊社のブログ でも随時公開していますので、ご覧頂ければ幸いです。

導入事例

事例1:中堅運送業A社様(ユーザ数:50)

 2006 年当時、A 社様では開発業者が FileMaker Pro 4 により開発した運送業向け送状発行システムを運用されていましたが、突然同業者がサポートを継続できなったとのことで、A 社の社長ご自身から「送状の改変・追加と当面のサポートを依頼できないか」と、電話でお問い合わせを頂きました。

 

 お急ぎとのことでしたので、急遽関連ファイル群を持参いただき、システムの概要および改変内容をご説明いただいた後に、当方にてファイルの分析を行いました。 

 その結果、ファイル(テーブル)は正規化されておらず、スクリプトには一貫性・規則性が無く、またいくつかの重要スクリプトは深くネストされていて解読するのも困難な状態になっており、このシステムを長く継続使用することは難しいと判断いたしました。

 そこで A 社様には、以下の 2 つの提案をさせて頂きました。

 

  • プランA --- 最新版の FileMaker によるスクラッチ開発(一から再開発)
  • プランB --- 急場のシステム改変には即刻対応し、以降は仕様変更を抑制しつつ障害等についてはコンサルティング・サービスにより対応。中長期的にはシステムのスクラッチ開発を目指す

 結果としてはプラン B を採用いただき、本プロジェクトが開始しました。 お急ぎのシステムの改変・追加は短期間で無事終了し、その後は保守・障害対応をお引き受けしました。

 本システムはランタイム化されており、A社様の約 50 拠点の顧客に配布されて使用するというものでした。 2006 年当時、FileMaker 4 がサポートしない OS 上での運用も多く(Ver4 の公式サポートは Windows 98 まで)、XP Home Edition では動作が不安定になる等のトラブルが発生していましたが、XP Professional への移行をお薦めしシステムの延命を図りました。

  また、A 社様とその顧客の所在地は遠隔地のため、遠隔操作ツールを導入してのトラブルシュートも必要に応じて行いました。

 

 こうして数年間はトラブルシュートやデータ出力などのご要望に対応していましたが、2010 年には当時の最新版の FileMaker によりスクラッチ開発を行い、ほぼ全ユーザが新システムに移行、2016 年現在も当システムの保守を継続して承っております。
 
 本事例では、お客様の事情に応じて旧システムの延命を行っております。

 A 社様に限らず、システムを延命したいという要望は多く聞かれます。このような場合、土屋企画では状況が許す限り、アップグレードやスクラッチ開発を無理強いせずに、できるだけお客様の要望に沿った解決策を導き出したいと考えております。

 

 また、開発案件をお請けする前にコンサルティングを通じてお客様の既存システムや業務内容、業界を理解する機会があるというのは貴重ですし、その後に開発案件を受託した場合もそれらの知見は非常に役立つことになります。

 発注サイドから見ても、重要な開発案件を発注する前にその業者の能力を把握し、リスクを回避できるというメリットもあるかと思います。

事例2:中堅計測機器製造業B社様(ユーザ数:10~20)

 B 社様は20 年来オラクルを基幹システムに導入されており、この基幹システムではカバーしきれない部分については Excel や Nile といったアプリでサブシステムを自社開発し、各種帳票出力や雑多な処理を行っています。

 

 そんな折、システム部部長が弊社へお越しになり「散在しているサブシステムをできるだけ FileMaker に統一していきたい。開発については自社開発を前提としているが、その支援をして欲しい」との説明を頂きました。弊社からは FileMaker の基本的事項をマスタするために弊社主催の FileMaker基礎講習の受講とコンサルティング・サービスの利用を提案させて頂き、プロジェクトが開始しました。

 

 以降、複数のご担当者の内、FileMaker 未経験の方に基礎講習を受講頂いたのを皮切りに、開発案件毎にご相談をお受けしております。コンサルティング内容としては、インスタント Web(Instant Web Publishing) の業務への適用可能性や導入方法、クロス集計表等のサンプルファイルの提供、基幹のオラクルと FileMaker の連携など、多様なものとなっております。

事例3:メーカー研究所C社様(ユーザ数:1000)

 C 社様では 十数年前から FileMaker を導入され、いくつものシステムを構築・運用しておいでです。また、ご担当の方は FileMaker に大変詳しく、FM コミュニティーにも貢献しておられます。このほとんどプロとも言える会社との業務は「インスタントWeb でいくつかのフィールドが選択できないのは何故?」という小さな質問から始まりました。我々も当初は「そんな筈は無い」と思っていましたが、守秘義務契約書にサインした後に実物を見てすぐにわかりました。問題のフィールドより上部に透明のオブジェクトが配置されていると。

 一度経験していないと分かりにくい盲点で、私どもも昔悩んだような記憶があります。 本件に限らず、「一度経験していれば」あるいは「知ってさえいえれば」、こんな苦労はしなかった、ということは開発者であれば誰もが経験することです。C 社のご担当もやはり第三者的な目、セコンドオピニオン的な知見の必要性を以前から感じておいでだったようです。

 

 これが機会となりコンサルティングに留まらず、開発支援や部分的な開発 ― 具体的には分離モデル化、機能拡張、Web 開発などを請けたまわるようになり、今日に至っております。