WebDirect 導入・開発支援

 

 FileMaker 13 で導入された WebDirect はその名の通り、FileMaker のレイアウトを Web ブラウザ上でもほぼ同様にレンダリングできます。

 

 2017年5月にリリースされた FileMaker 16 では WebDirect の性能が大幅に向上しました。

 

FileMaker 16 and WebDirect
FileMaker 14、15、16 のパフォーマンス比較例(クリックで詳細記事に飛びます)

 土屋企画では、このWebDirect の導入・開発に関する支援サービスを提供致します。

WebDirect 導入に際して

 WebDirect 導入に際しては、以下を検討してみてください。

 

  1. WebDirect の必要性
  2. 使用ブラウザ
  3. 必要なハードウェアとソフトウェアの費用
  4. サーバ設置場所とパフォーマンス
  5. 導入前テスト計画の策定と実施

 

  1. WebDirect の必要性

     WebDirect では印刷/PDF出力がサポートされない、高性能なサーバが必要となることが多い、といった問題点があるため、印刷をサポートし比較的低性能なサーバでも利用できる FileMaker Pro や FileMaker Go をクライアントとした方が自社の用途に適していないかを検討します。

     WebDirect が要求される状況としては、
    • クライアント総数に比し同時アクセス数が少ない(例:見積や発注を行う営業マンは1000人いるが同時アクセスは最大100みておけばいい)
    • クライアント機にFileMaker Pro をインストールできない状況がある(例:仕入先/外注先向けのエクストラネットを構築したいが、彼らのクライアント機に FileMaker Pro をインストールすることはできない)
    • デスクトップ用アプリは完成しているが、FileMaker Go 用にカスタマイズする時間、予算または人員は取れない。デスクトップアプリをできる限りそのまま使用したい
    • Android デバイスからもアクセスする必要がある
    といったケースが挙げられます。
  2. 使用ブラウザ(WebDirect との互換性)

     WebDirect で利用可能なブラウザは限定的です。FileMaker 15 の WebDirect  で正規サポートされているのは、Internet Explorer 11.x 、Microsoft Edge 25、Google Chrome 48、Safari 9.x となっています。

     したがって、WebDirect は不特定多数のインターネットユーザ向けのシステムではなく、ユーザに対してブラウザを指定できるイントラネット/エクストラネット向けのシステムです。
  3. 必要なハードウェアとソフトウェアの費用

     WebDirect 導入にあたっては、FileMaker Server と 同時接続ライセンス(WebDirect と FileMaker Go で FileMaker Server に同時接続する最大クライアント数)が必要となります。

     ライセンス費用の試算については、FileMaker社のライセンス購入サイトをご覧ください。

    サーバのスペックについては、FileMaker 社の技術仕様をご覧ください。
    FileMaker Server 15 技術仕様

    FileMaker Server 16 技術仕様

  4. サーバ設置場所とパフォーマンス

     サーバをどこに設置するのかは柔軟かつ慎重に決定する必要があります。 イントラネットで運用するのであれば、パフォーマンス的には社内にサーバを設置するのがベストですが、WebDirect は比較的高スペック/高費用なサーバを必要とし、またサーバを保守する技術スタッフが必要となります。

     また、ホスティングサービスを利用する際は、共用サービスなのか専用サービスなのかも注意を要します。いずれにせよ、そのサーバで十分なパフォーマンスが確保できるのか、事前にテストを行うことが重要となり、テスト結果によっては方針を柔軟に変更します。

  5. 導入前テスト計画の策定と実施

     新規の開発プロジェクトを立ち上げる場合、要求仕様の策定とともにユーザが要求する操作性や実行速度等を実現できるのかを調査することが重要です。
     WebDirect は 2013年12月の FileMaker 13 のリリースと共に導入された比較的新しい技術であり、その超高速開発性は魅力ではあるものの、実行速度等は事前に十分なテストを行うべきでしょう。

     また、多くの工数を要する新規の開発案件であれば、事前にプロトタイプを作成し、想定するシステムのライフサイクル照らして十分なデータを入れ込み、テストを行います。プロトタイプにおいては、どのモジュールをどこまで作り込むかも検討します。

WebDirect導入・開発支援サービスについて

  土屋企画では主として以下のサービスを提供いたします。

 

WebDirect 導入に関するアドバイス

 お客様の要望、要求仕様等をお聞きし、それらが WebDirect (WD) の仕様・性能に照らし、どの程度実現可能なのか、問題点は何か、導入前テスト~開発・保守までの工程に関してアドバイスを行います。


プロトタイプの作成、テスト環境構築、テスト実施

 本開発前に操作性、実行速度などを確認するため、お客様の要求仕様に準じたプロトタイプを作成します。 また必要に応じて、プロトタイプをテストするための環境を構築し、デモを行い、お客様にご試用頂くことも可能です。 試用後、ご意見はフィードバックされ、本開発で反映されます。


開発支援

 御社の開発者に開発に関するアドバイスを行うと共に、ご要望があればサンプルファイルの提供や部分的な開発を行うことも可能です。


運用支援

 バックアップポリシーの策定、バグ対応、障害対応、データベース復旧、仕様変更などに関する支援を行います。

WebDirect関連情報