iBeacon スキャンプログラム TpcBScan.js β版の配布

 TpcBScan.js は node.js、express.js、noble.js 等の node.js ファミリー群の環境下で稼働する ビーコン情報収集サブシステムで、様々なデバイスで動作します。TpcBScan.js に httpリクエストを送信すると、FileMakerの RangeBeacons 関数に準じた形式で、検出した iBeacon の情報を返すことができます。

 

 本プログラムは、当面の間、「FMEasy在庫 IWP/WD R1.5」(開発版)のユーザの皆様に無償でダウンロードいただけます。

TpcBScan.js 仕様

  • Windows、Macintosh、iOS、Android、Linux 等をOSとするデバイスで動作*1(各デバイスはBLE対応であること)
  • 機能
    • FileMaker の RangeBeacons関数に準じ、http リクエストに対して戻り値を返す
    • 戻り値にはRangeBeacons形式とJSON形式を指定可
    • FileMaker だけではなく、httpリクエストを送信できるツールより利用可
    • Macintosh/Windows の FileMaker から TpcBScan.js を利用する場合は、「URLから挿入」スクリプトステップを使用
  • TpcBScan.js のテスト実行用ファイル TpcBeaconTester.fmp12 が付属

*1 土屋企画ではWindows (WebDirectを含む)、Maintosh、iPad、Linux (Raspbian) で動作することを確認しています。


※TpcBScan.js に関連する Blog記事

iBeacon の適用モデルを考える 3 ― 定位置ビーコン監視モデル(2)

 

TpcBScan.js のインストール

 付属の Readme.txt をご覧ください。

TpcBeaconTester の使い方

 付属の TpcBeaconTester.fmp12 は、TPCBScan.js に REST 形式の http リクエストを送信し、ビーコンのスキャン結果を画面の [Result]フィールドに返すテストツールです。

 

 すぐにお試しいただける操作方法は次のとおりです。

 

  1. まず、Readme.txt に記載されている手順のとおりに Node.js 実行環境を整えてから、TpcBScan.js を実行して待ち受け状態にします。
  2. TpcBeaconTester.fmp12 を開きます(要FileMaker Pro 12以降)。同梱の Readme.txt に記載されているログイン情報を使ってログインしてください。
  3. 初回操作時の URL は http://localhost/beacon/ になっています。TpcBScan.js をローカルホストで実行する場合はこのままで問題ありません。リモートホストを使用する場合は「localhost」の部分を適切な IP アドレスまたはホスト名に置き換えてください。
  4. 準備ができたら “Scan” ボタンをクリックします。
TpcBeaconTester の起動
TpcBeaconTester の起動
  1. デフォルトのスキャンタイムアウトは 5 秒です。約 5 秒後に [Result]フィールドにビーコンのスキャン結果が返ってきます。
    ここでは、[data format] を「filemaker」と指定しているため、filemaker の RangeBeacons 関数の実行結果と同じ形式のデータが返されます。
iBeacon スキャン結果(filemaker 形式)
iBeacon スキャン結果(filemaker 形式)
  1.  [data format] を「json」にして “Scan”ボタンを実行すると、より詳細なスキャン結果が json 形式で返ってきます。
iBeacon スキャン結果(json 形式)
iBeacon スキャン結果(json 形式)

 TpcBeaconScanner ツールの基本的な使い方は以上です。

 FileMaker の RangeBeacons 関数は少なくとも uuid を引数として指定する必要がありますが、TpcBScan.js では uuid を指定せずに、周辺のすべてのビーコンを検知し、その情報を一括取得することが可能です。また、uuid、major、minor 値を指定することにより、特定のビーコンの情報を取得することもできますが、RangeBeacons関数とは異なり、一度に複数の条件を指定することができます(下記3参照)。

 

 なお、指定したビーコンの情報が検出できなかった場合は、null という文字列が返ります。

 

【その他の設定項目について】

  1. [timeout]は 任意の値を指定できます。
  2. [uuid hyphenation] で、 結果の uuid をハイフン区切りにするか、ハイフン無にするかを指定できます。
  3. [uuid]、[major]、[minor]に入力し、“+”ボタンをクリックすることによって、[uuidlist]の中に複数の uuid-major-minor をスキャン対象として指定できます。
    ※[uuidlist]内の項目の削除は手動で行ってください。
  4. TpcBScan のバージョンを調べるには、[URI] 情報を http://ホスト名/beacon/version と書き換え、“Scan”ボタンをクリックします。

使用条件

  1. TpcBScan.js (以下、本プログラム)は「FMEasy在庫」とは連携していません。「FMEasy在庫」と連携させるには、カスタマイズをする必要があります。
  2. 本プログラムは様々なプラットフォームやデバイスで稼働するように設計されていますが、いかなる動作保証も行いません。 また、「FMEasy在庫 IWP/WD R1.5」(開発版)の料金の返金は理由の如何を問わず行いませんので、予めご了承ください。
  3. 本プログラム に関するサポートは「FMEasy在庫 IWP/WD R1.5」(開発版)の規定に準じて提供いたします。詳しくはこちらをご覧ください。サポート期間終了後のサポートについては、コンサルティング・サービスにより承ります。
  4. 本プログラムのダウンロードは将来中止されることがあります。
  5. ダウンロード頂いたプログラムは、無償で永続的にご利用頂けます。
  6. 本プログラムの著作権は株式会社 土屋企画が有します。無断転載、転売を禁じます。
  7. 本プログラムのソースコードは改変してご使用いただけますが、改変したソースコードまたはその派生物の二次配布はできません。

 

 お問い合わせはこちよりお願いします。
 

ダウンロード方法

 「FMEasy在庫 IWP/WD R1.5」(開発版)をご購入済のお客様は、お客様サポートページの「特典」タブからダウンロードいただけます。

 

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インストール方法については、ダウンロードしたアーカイブ内の Readme.txt をご覧ください。