A1 基礎I:FileMaker で請求書システムを作る(対象者:初級、4時間×1日)
【講習概要】
簡単な請求書発行システムを作成しながら、FileMaker Pro の 4 大構成要素のテーブル(フィールド)、リレーションシップ、レイアウト、スクリプトと開発手法を学びます。講習終了時には、顧客マスタと商品マスタには顧客と商品情報を登録し、請求画面からそれらの情報を呼び出すことによって請求書を印刷・PDF化するシステムを作成できます。
- FileMaker Pro のデータベースとは?
- FileMaker Pro とその他のデータベースとの違い
- 請求書システムに必要なテーブルとフィールドを定義する
- フィールドタイプと計算フィールド
- 主キーと自動入力オプション
- ユーザの入力値を制限する
- 作成情報と修正情報を記録する
-
リレーションシップ
- リレーションシップを作る
- リレーションのオプション
- レイアウト
- フィールド、ボタン、テキスト、ポータルを配置する
- リレートしたフィールドを表示する
- インスペクタでフィールドを制御する
- 顧客と商品を値一覧から選択する
- スクリプトとボタンによる自動化
- レイアウトを切り換えるスクリプト
- 請求書を印刷・PDF化するスクリプト
- ファイル共有(マルチユーザによるデータベース使用)
- Q & A
[作成する請求書システムのサンプル]
【講師からのメッセージ】
かつて FileMaker が FileMaker II という名前で、フラットなデータベースだったころ、客先から60 通りの見積を出すように言われて手にしたのがこの製品。フィールド定義のルックアップ機能(この機能、何故かいまだにあります)に感激し、SUM(金額) で金額合計を求め、これに消費税率を掛けて、見積金額を算出。こんな見積アプリを作って入力開始。一つ目の見積レコードを複製して、細かい条件を書きなお して、また複製→以下その繰り返し。60 件の見積レコードができてこれらを一括印刷。あっというまに 60 枚の見積書ができ、客先に提出しました。さぞや感激してくれると思いきや、一瞥されて終わり…
本講習で作っていただく アプリはそのころを思いださせるアプリです。今では作成した見積を PDF 形式で書き出せたり(当時は PDF なんてなかった)、それをメールに添付して送信したり(当時メールもインターネットも全く普及してなかった)、これらの操作をスクリプトで全部自動化したりすることもできます(スクリプトは当時もあったけど、機能は極少)。それでも、FileMaker II の基本機能と操作性は、いまでも最新の FileMaker の中に生きています。
(土屋=写真)