リモート開発/テレワークについて

リモート開発/テレワークに関する取り組み

 

 2000年台前半には光回線や Skype 等のリモート通話/会議システム、VNC、NetMeeting等の遠隔操作ツールが普及し、システム開発においては発注側と受注側の所在地が離れていてもその業務を行い、運用サポートも行うことができるようになりました。

 

 当社においても全国の企業の開発やコンサルティング業務に携わることが可能になりました。 ただ、Excelで作成された開発資料や、要求仕様の詰めには多くのメールが飛び交い、個々の要求仕様やその変更・修正依頼の状態をトレースすることは困難で時間を要しました。

 

 こうした中、インターネット上でストレージや仮想マシンといったさまざまなサービスを提供するクラウドや、社内外との共同作業を可能にするコラボレーションツールが数多く登場してきました。前者の代表的なサービスとしてはDropBox、OneDrive、Google Drive、AWS、Azure があり、後者の代表としては Notes、Cybozu、Slack、Teams、Redmine があります。コラボレーションツールを利用することにより、グループ間や企業間におけるプロジェクト管理や、情報の交換、保管、改変、トレースをスムースに行えるようになりました。

 これらのサービスには無料版でも商業用途に耐えるモノがあり、初めてのお客様にとっても導入し易い状況にあります。

 

 当社では1990年台末よりお客様との協業やテレワークを目的として、リモートサービスを積極的に活用しており、導入支援も行ってまいりました。

 

感染症対策として

 近年では地理的な意味合いだけではなく、感染症対策としてリモート開発あるいはテレワークの重要性が高まっています。2002年SARS、2003年鳥インフルエンザ、2009年新型インフルエンザ、2020年コロナのように、これまでになかった重大な感染症は増える傾向にあります。特にコロナは長期に渡り収束しない可能性も指摘されています。 

 

 当社では、開発会社と効率的且つ緊密に情報を交換しながら開発業務を行いたい、感染症発生時のリスクを低減しつつ業務を継続したいとお考えのお客様に、クラウドとコラボレーションツールを利用した開発サービスを提供いたします。また、テレワークのインフラの構築支援も行います。

土屋企画が提供するリモート開発/テレワーク

 当社ではコラボレーションツールやクラウドを使用し、お客様と緊密に連携しながら受託開発、共同開発及びコンサルティングを提供いたします。

Teams による共同作業

投稿(チャット)機能による打ち合わせ
投稿(チャット)機能による打ち合わせ

 Teams は Microsoft社が提供するサービスで、電子会議、投稿(チャット)、Wiki、ファイル共有、遠隔操作等の機能を有しており、これらの機能は無償版でも利用可能です。

 

 ファイル共有では、Excel、Word、PowerPoint で作成されたファイルを複数ユーザで同時に照会できるだけではなく、同時に編集することができます。尚、照会・編集に際しては、各クライアントPCに Office 製品をインストールしておく必要はありません。 

電子会議(Microsoft社サイトより)
電子会議(Microsoft社サイトより)

Redmine による開発プロジェクト管理

チケットによる工程管理
チケットによる工程管理

 Redmine はシステム開発のプロジェクト管理に特化した製品です。

プロジェクトを階層的に分割して、予定工数や実工数を管理することが可能です。

 

 階層化された個々のサブプロジェクトに対してはチケットを発行し、チケット毎に担当者、予定工数、実工数を入力、ガントチャートに出力するなどして、工程を管理することができます。

 

システム開発を厳格に管理する場合には Redmine を使用し、コンサルティングや本開発前の要求定義の取りまとめ等、ゆるやかな管理を行う場合は前述の Teams を使用します。

プロジェクトの進捗を可視化するガントチャート
プロジェクトの進捗を可視化するガントチャート

 

 尚、Redmine は当社で運用しておりますので、無償で利用頂けます。

AWS とオンブレミス

 AWS 等のクラウドとオンプレミス(社内サーバ運用)にはそれぞれの利点がありますが、感染症/地震/台風などの災害対策(BCP)や初期費用削減という面では、クラウドが有利です。

 

 Amazon が提供する AWS EC2 上にサーバを構築しておければ、平時には社内LANから、感染症や災害発生などの有事には社員宅からアクセスすることが可能となり、サーバ保守もリモートで実行できるので技術者も出社する必要がありません。 ただ、AWS には独自の膨大なサービス・技術があり、これを体系的に理解して実装・設定できる技術者がまだ少ないのが実情です。

 

 オンプレミスは クラウドの課金を気にせずにインフラを構築できる点、また利用する仮想マシンの構成(プラットフォームやサーバOSの種類)によっては無料または非常に廉価に多数の仮想マシンを構築できる点がメリットです。 ただ、こちらもサーバ導入・設定、VPNなどのネットワーク構築、耐障害性や冗長性の確保、セキュリティといった面では、社外または社内に技術者が必要となります。 また、BCP(事業継続性)に於いてはクラウドに劣ります。

 

 両社に一長一短があるなかで、平時はオンプレミスで、有事には重要システムのみ AWS に移行するという選択肢もあるかもしれません。

 
 当社は、オンプレミスのインフラ構築AWS構築の双方に対応可能です。

リモート開発/テレワークのお問い合わせ

 上述のように当社で感染病や災害時においても業務継続できる環境(BCP、事業継続計画)を整え、リモート開発を行います。また、テレワーク環境の構築支援も行います。この件に関するご質問は、こちらよりお寄せ下さい。